ウォーキングチャレンジ2025| 08J_1日8000歩の効果

1日8000歩の効果

歩くことは体に良いということは一般的に良く知られていますが、
なぜ1日8000歩を歩くと健康維持に効果があるのでしょう?

厚生労働省は、令和5年5月に、令和6年度から開始する国民健康づくり運動である
「21世紀における第三次国民健康づくり運動(健康日本21(第三次))」において、
身体活動・運動分野に関連する目標として
「日常生活における歩数の増加」「運動習慣者の割合の増加」
「運動やスポーツを習慣的に行っていないこどもの減少」
「「居心地が良く歩きたくなる」まちなかづくりに取り組む市町村数の増加」を設定し、
それぞれについて、目標値を定めました1)
成人では1日60分以上の身体活動が推奨されており、歩数として約8000歩以上ということになります。
健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 より抜粋


過去の研究結果からも、
健康維持には「1日7,000~8,000歩以上」「中強度活動15~20分以上」が効果的だと報告されています2)。
また毎日8000歩を達成することができなくても、
週に1~2日程度達成することができれば、
健康リスクの低減につながることも明らかになっています3)
通勤通学に自家用車を使う人は、
なかなか歩く機会を作るのは難しいかもしれませんが、
週末チャレンジとして“ 1日8,000歩かつ中強度(速歩き)を20分以上含む”よう心掛けることは
健康維持に大いに役立つものと考えられます。

1)厚生労働省.健康日本21(第三次)
ttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21_00006.html
2)青柳幸利(2013).
健康長寿を実現する至適身体活動パターンの解明:
加速度計を用いた10年間の縦断 研究(科学研究費補助金 基盤研究(B)
研究成果報告書 課題番号(23300259).
地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所.
3)Kosuke Inoue, Yusuke Tsugawa, Elizabeth Rose Mayeda, Beate Ritz(2023)A
ssociation of Daily Step Patterns with Mortality in US adults. JAMA Network Open.
DOI:10.1001/jamanetworkopen.2023.5174